郷者は、人外のもの・闇の種族などの魔物を総じて「陰獣」としている。陰獣は大きく3つに分かれる。
土着の陰獣で自然界の虫や獣のようなものを「けもの」と称す。
大抵は自然界の動植物を模した姿であることが多いので、「○擬き」などの名で呼ばれる。
属:
豚擬・夏妖(オオクロヤブカに似た吸血鬼、稀に人に取り憑く)ほか
土着の陰獣のなかでも人型をしたもの/人型になれるもの、知能の高いものを指す。
中には「妖怪」「神」と呼ばれている場合もある。
性質は土地により様々だが、地域によっては組織化していることも。
主に、この100年余あまりで日本に渡ってきた外国の魔族を示す。
数自体は少ないが、人間にも土着の陰獣にも脅威となりうる場合がある。
把握されているものでは、外鬼(NOS。外鬼詳細)や、一部の狼の種族、謎の多い「漂泊者」と呼ばれる一群などがそれにあたる。
郷の側に暮らす牙とは「約束(きまりごと)」があり、お互いに干渉しないように取り決めている。郷者の中には、牙など魔物たちともある程度の親交を持つ者もいるようだが、問題が起こらない程度であれば親交そのものは黙認されている。
また、土着の陰獣をも脅かす外来種とは、あまり良好な関係とは言えないらしい。